
私たちが叶えたいこと
2011年3月東日本大震災ー
あたたかいご飯はなく、夜のあかりもなく、
携帯電話の充電が切れ
家族や友人の安否もわかりませんでした。
避難所の窓から外をみると、雑草だけはありました。
「この雑草からガスや電気を作ることができれば、避難所の皆、 もっと助かったんじゃないかな・・・」
何もできない悔しさが込み上げました。
震災以来、雑草などの植物系廃棄物をガスと電気に変える装置
『エコスタンドアロン』 の開発を続けてきました。
大災害のたびに、エネルギー問題が繰り返されます。
わたしたちはエコスタンドアロンを各地に設置し、この世界を変えることを目指しています。

絵の説明
男の子が雑草を摘んできて、おじいさんに渡します。
おじいさんは、後方に設置されたエコスタンドアロンに雑草を投入し、メタンガスをつくります。
そのメタンガスで温かいカレーライスを炊き出し、男の子に手渡します。
おじいさんの左にはメタンガスで夜の明かりをともし
男の子の右側にはメタン発電でスマートフォンが充電されています。
2011年の震災で経験した「あたたかいご飯」「夜のあかり」「携帯電話の充電」を雑草で解決する。こんな願いが込められています。
(絵本作家のむらうこさん作)
研究
現在の注力する分野
牛ルーメン微生物によるメタン発酵効率化
牛は普段から牧草を食べているため,その第一胃(ルーメン)に生息する微生物群集は,植物バイオマスの優秀な分解者です。この微生物群集の植物バイオマス分解能を,牛体内から取り出し,人工的な発酵装置の中でも維持することができれば,雑草や農業残さのメタン発酵効率が飛躍的に向上します。わたしたちは,これまで難分解とされてきた植物バイオマスをメタンに変換することで,停電
停ガスを伴う災害時でも,雑草や農業残さから電気や都市ガスをつくることができる世界を目指しています。

メタン発酵液の肥料利用
メタン発酵後の残さ液(=メタン発酵消化液といいます)は,窒素,リン酸,加里を含むため,肥料として活用可能です。大学農場を利用して,水稲を栽培しています。

アカテガニの消化管微生物
大学近隣の海辺には,アカテガニという葉っぱや稲ワラを食べるカニがいます。彼らの消化管には,牛とは違った微生物たちが,植物バイオマスの分解に寄与しています。このアカテガニの消化管微生物を研究することで,植物バイオマスのメタン発酵効率化につながる発見はないか探索しています。

